そして、1996年4月には、トークやコントを主体とした『スマスマ』が放送開始。木村拓哉主演の月9ドラマ『ロングバケーション』の大ヒットもあり、後番組の『スマスマ』にも相乗効果が生まれ、現在も続く長寿番組となったのである。
「キムタク主演の『HERO』と、SMAP司会の『27時間テレビ』の大ヒットで、SMAP起用縮小の話は、局内で完全に立ち消えになりました。『HERO』が20%を越えた効果で、『スマスマ』の視聴率も上がった。『HERO』開始後の『スマスマ』はすべて12%以上で、15%越えが4回もありましたからね。
彼らが『27時間テレビ』で働いた分、8月4日と11日は『スマスマ』が休みになりました。すると、代わりの番組の視聴率は7.5%と9.9%と、1ケタになってしまった。両日とも『HERO』は18.7%、21%と稼いでいるにもかかわらずです。局内の制作力の低下という見方もできますが、逆に言えば『スマスマ』の力を見せつけた格好にもなったのです」(同前)
『HERO』の大ヒットは、フジテレビとSMAPの蜜月関係も保ったようだ。