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三浦知良と契約延長する意義をサッカーに詳しい元力士が分析

 サッカー界の“レジェンド”といわれるキング・カズこと三浦知良が、48歳を迎える来季もJ2・横浜FCでプレーすることになる。今季はわずか2試合、4分の出場に終わったが、契約延長オファーを受け、年明けにも正式契約となる見込みだ。野球界では、中日の山本昌が50歳になる来季も現役を続行。相撲界では、11月の九州場所で40歳の旭天鵬が敢闘賞を獲得するなど、スポーツ界全体で選手寿命が延びている。

 だが、ベテラン選手がいつまでも居座ると、ポジションは自動的にひとつ埋まってしまう。このような状況を若手は、どう考えているのだろうか。1990年代にある有名部屋に所属していたサッカーに詳しい元力士はこう話す。

「角界には、旭天鵬関のような幕内力士ではないものの、幕下以下にも30代後半以上のベテラン力士がいます。相撲は完全に個人競技なので、部屋になかなか辞めないベテラン力士がいても、気にならないですね。『ちゃんこ作るのうまいな』と思うくらい。

 仮に自分がサッカーをしていて、横浜FCの選手だとしたら、“日本のサッカー界を引っ張ってきたカズさんだから、契約延長は仕方ない”と思うかもしれません。ただ、自分が解雇されたら、全く別の感想を持つと思います。『年間で4分しか出場していない選手がなぜ契約延長でそれなりの年俸をもらい、俺がクビなんだ』と憤るでしょう。

 野球やサッカーの年俸の決め方、評価基準は、かなりアバウトだと思います。角界の場合、番付によって給与が決まっています。仮に大関まで上り詰めた力士であっても、十両に落ちれば十両の給与しかもらえません。幕下だったら、2か月に1回の場所手当で15万円です。こんなにわかりやすくて明確な給与体系は、ほかにないんじゃないですか。だから、『ほかの力士の評価が不当に高い!』と怒ることはないです。番付がすべてを現していますから」

 今季ほぼ出場なしのカズが契約延長となる背景には、メインスポンサーの意向が強いとも噂されている。絶大な人気を誇るカズは“興業”を考えた場合、必要不可欠というわけだ。

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