「各相撲部屋にとって、人気力士の存在は大きいです。人気者がいると、タニマチが増えて資金力も上がるし、新弟子志望者も増える。関取を輩出できない部屋は、人気者がいないから、逆のパターンになるわけです。
横浜FCはカズさんが入ったことで、専用の練習場ができるなど環境がグレードアップした。そして、実際2007年にはJ1にも昇格しています。確実に“カズ効果”はあったわけです。
サッカーという競技だけを純粋に見れば、今季のカズさんは自分でも話していたように、プロ失格かもしれない。しかし、プロスポーツという興業の観点から見れば、まだまだ必要なのでしょう。カズさんがいなくなったら、スポンサーが離れ、資金的にものすごく苦しくなると想定されますからね。すると、クラブの強化どころじゃなくなります」(同前)
プロである以上、興行面での貢献度は評価されるべきものだ。しかし、そこに実力が伴っていないと批判の声もあがる。来季はカズにとって、大きな正念場となるだろう。