光の祭典として知られる「神戸ルミナリエ」。あまりの人気に人疲れしたという思い出に終わってしまうこともある。せっかく行くなら神戸を満喫したい。航空・旅行アナリストの鳥海高太朗氏による連載『“おとな旅”コンシェルジュ』から、この時期ならではの神戸の街の楽しみ方を同氏が提案する。
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早いもので、もう師走。クリスマスシーズン突入だ。今年も(こそ?)この時期は大切な人と過ごしたいもの。「大切な人」の定義については人さまざまであろうから、ここではあえて触れない。とにかく今回は、皆さんの「大切な人」と聖夜の前の大切な時期を一緒に過ごすプランをご提案しよう。
コンシェルジュおすすめのデスティネーションは、港町・神戸である。ご存じの方も多いだろうが、クリスマス前のこの時期(今年は12月4日〈木〉~15日〈月〉までの12日間)、「神戸ルミナリエ」と呼ばれる光の祭典が開かれているのだ。JR三ノ宮駅・元町駅からほど近い旧外国人居留地・東遊園地をメイン会場に、市内がイルミネーションで彩られる。クリスマスシーズンだけの「光の神戸」が満喫できるのである。
神戸へは新幹線で新神戸駅、あるいは空路で伊丹空港からリムジンバス、というのが一般的だろう。だがコンシェルジュは、神戸空港の利用をおすすめしたい。羽田~神戸はスカイマークとANAが1時間15分で結んでいる。神戸空港から神戸の中心部である三宮までは「ポートライナー」で約18分。
神戸の旅のお楽しみは、すでに車窓から始まっている。進行方向左側に座っていただきたい。神戸空港駅を出発してすぐに列車は左に大きくカーブするのだが、このときの車窓が素晴らしい。天気が良い日であれば、大きな窓から神戸空港の全景とともに神戸中心部が見渡せるのだ。
17時前に日が沈み、華麗なイルミネーションビューを愉しんだら、いよいよ今回の目玉である「神戸ルミナリエ」会場へ……といきたいところだが、その前にディナーを済ませておくことを強くおすすめしたい。
これはあくまで当コンシェルジュ独自の現地リサーチによるのだが、「お腹が空いた状態で神戸ルミナリエに行くよりも、お腹いっぱいになってから、その余韻を含めてイルミネーションを楽しんだ方が女性は喜ぶ」という結果が出ているのだ(女性により個人差があります)。