一方、大ベテランの和田アキ子は、絶妙なワイプ技を見せる。30年続く『アッコにおまかせ!』は、和田と他の出演者のふたつ分のワイプがお約束。先日、大塚家具が久美子社長の指揮のもと、「大感謝セール」を開催という話題でも、ワイプの和田はふむふむと表情豊かだ。さらに「目玉は半額の家具」などと紹介されると即座に「半額!」、「クミコ社長の名前にちなんだ93万5000円のベッドは完売」と聞けば「完売!」と大きく口を動かし、無声で自身の反応を表現。視聴者は読唇術のごとく和田の感想をキャッチできる仕組みなのである。さすがだ。
そして、今回朝の番組を中心にチェックして、私が勝手に「ワイプの新星」と認定したのが、『シューイチ』の片瀬那奈である。モデルデビュー後、歌手としても活躍、少し前までTBS『警部補・杉山真太郎~吉祥寺署事件ファイル』で女性刑事を演じていた片瀬だが、『シューイチ』では司会者にして好奇心旺盛なオトナ女子の代表である。その彼女のどこが新星なのかといえば、「インパクト抜群のびっくり顔」だ。
もともとパッチリと目が大きく、ベースがお茶目びっくり系だが、興味のあるネタでは目を見張るため、さらにびっくり度がアップ。サンリオのマイメロディちゃんのカフェが大人気というネタでは、ワイプの片瀬の顔の真上に特製マイメロちゃんドーナツの顔があり、お目目パッチリ顔がWでこんにちは状態だった。『シューイチ』は4月12日関東地区視聴率が13.1%と好調をキープ。片瀬のびっくりワイプも多いに貢献している気がする。「えっ、私の力ですか!?」と、ぜひ、あの小窓の中でびっくりしてほしい。