鍛え抜かれた肉体を生かし、体を張ったバラエティーをはじめ、ドラマ、旅番組、育児情報番組のMCなど、タレント・俳優として幅広い活躍を見せる照英(41才)。20年に渡る芸能活動の中で築き上げた友人、恩人について、熱く語ってもらった。
――有吉弘行さんとは同い年で、仲がいいそうですね。
照英:そう、有吉とビビる大木と中村豪(やるせなす)がいるんですけど。ぼくとその3人がゴルゴ松本さんにかわいがられていて。ゴルゴ会といって、ゴルゴ松本さんの家でカレーパーティーとか鍋パーティーとかをやっていたんです。
――照英さん以外、みなさん芸人さんですね。
照英:朝ドラの『まんてん』(NHK)に、ぼくもゴルゴさんも出ていて、そのときに声をかけてもらったんですよ。「俺は照英みたいな男くさい男好きなんだよ」って。27才のときでした。同じ埼玉出身ということもあって、飯食おうよって誘ってもらって。それでゴルゴさんの家に行ったら、有吉、大木、中村、石井康太(やるせなす)がいたんです。みんな、「ゴル兄(にい)、役者さんの友達って初めてじゃないですか」って言っていましたね。芸人さんばかりの中、自分がポンと入っていって。
みんなお金もたいしてない。でも、年齢もほぼ一緒だったから「頑張ろうな」って言い合いながらね。昨年、『有吉くんの正直さんぽ』(フジテレビ系)で有吉に会った時、「お前、良かったな。売れて」って。有吉に“お前”なんて言うの、芸能界であまりいないと思うんですけど。あいつがどん底に落ちている時に会っているから、うれしくてね。
――有吉さんが全然テレビに出てない頃ですよね。
照英:そうそ、猿岩石時代は頑張ってたなって話をしていて。「見てたよ」って言ったら、「そうなんだよ、あれは売れすぎて良くなかったよ」みたいなこと言ってたけど。這い上がってきてほんとよかった。
――当時の有吉さんは、どんな様子だったんですか?
照英:よく勉強していましたよ。みんなでご飯食べながら、「役者ってどんな感じなの?」とか聞いてきましたしね。自分を冷静に見ていたんじゃないかな。有吉は売れるべくして売れたと思いますよ。テレビでは毒舌吐いてるけど、プライベートでは毒なんて吐く人間じゃないですからね。すごく弱くて優しくて、淋しがり屋ですから。
ぼくは芸人じゃないからジャンルは違いますけど、有吉たちに刺激をもらいました。みんなで「頑張っていこうな」って言える人間が、芸能界にいて良かったなって思います。
――ゴルゴ会は、今でもやっているんですか?