芸能

月9プロデューサー「若者を標的にしないとドラマが終わる」

 7月20日にスタートしたフジテレビ系月9ドラマ『恋仲』(毎週月曜日午後9時~)は、福士蒼汰主演の本格的なラブストーリーだ。福士演じる三浦葵と、野村周平演じる蒼井翔太という2人の「アオイ」と本田翼演じる芹沢あかりが織りなす恋模様は、1980年代後半から2000年代にかけて、若者から絶大な支持を受けた「往年の月9」を彷彿させるもの。いま月9の王道を復活させようとしているのはどうしてなのか。プロデューサーの藤野良太さんに聞いた。

──近頃は、フジテレビに勢いがないと言われている状況ですが、そんななか『恋仲』を製作するにあたって、意識していることはありますか?

藤野:やはり比較的年齢層が高い視聴者に向けたドラマが多いと思うんですよ。人口構造上仕方ないことなんですが。でも、個人的には若い視聴者に向けたドラマを作りたいと思いまして。それがフジテレビらしさだとも思いますし。だから、福士蒼汰くんと本田翼さんという若いキャストで、若い視聴者が熱狂できるようなラブストーリーを作りたいと思いました。

──テレビの視聴者層を考えるとアラフォー世代以上をターゲットにしたほうが視聴率は取りやすいと思うのですが、それでも若い層を狙っていくのはどうしてですか?

藤野:そうしないとテレビドラマが終わってしまうと思うからです。年齢層が高い視聴者に向けたドラマが視聴率を取っていたとしても、それがブームになっているかというと違うと思うんです。いつの時代も、ブームというか、文化というか、そういうものは若い人たちが熱狂して作られていくものだと思うので。そういう意味で、ドラマという文化をこれからも盛り上げていくには、若い人をターゲットにしていきたい。

──今回の『恋仲』は王道のラブストーリーで、かつての月9を彷彿させるものだと思います。

藤野:ぼくも月9のラブストーリーを見て育っているので、その感覚を若い人たちにも味わってほしいなという気持ちはあります。おそらく今の10代は「月9」と言われても、あまりピンとこないと思うんですよ。だから、今ここで原点回帰ともいえる「月9」を作って、「月9ってこういうラブストーリーを放送する枠なんだ」って、もう一度若い人に認識してほしい。ぼくとしては月9は常に若い視聴者に向けて作られる枠であってほしいという気持ちもあるので。

──かつての月9というと、主題歌も印象的でした。

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン