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中年に物忘れが多いのは知識や感情が詰まってるから仕方ない

 ファッションプロデューサーの植松晃士氏が正しいオバサンの生き方を論じる当コーナー。今回は、若さを保つ秘訣を語ります。

 * * *
 皆さま、ご機嫌よう。季節の変わり目のせいなのか、私の周囲では体調を崩す人が続出。お元気ですか? かく言う私も、夏の疲れがやや残っている気がします。

 この夏、印象に残った出来事といえば、『24時間テレビ』に出演させていただいたこと。スタジオでゴールするDAIGOくんをお迎えできたのは、本当に感動的でした。でも実はもうひとつ、忘れられない出来事があります。

 ご覧になったかたもいらっしゃると思いますが、私は深夜のコーナーにも出演していました。深夜1時放送予定で、夜9時頃からスタジオに入っていたのですが、生放送ゆえ、予定よりオンエアがずれ込んでしまったんです。

「○分、遅れます~」と知らせてくれるスタッフの声に、「は~い♪」と元気に明るく答えたつもりでいたのに、鏡を覗けば、疲れのあまりテカテカしてうすらくすんだ顔!

“やつれる”なんて言葉では言い表せません。“しぼむ”という言葉がぴったりで、細胞ひとつひとつが水分を失っていく感じ。3時頃、帰宅したときにはボロボロでビタミン剤をざらざらと一気のみしたくらいでは追いつかない体のだるさ。心底、日々の体力づくりの必要性と大切さを感じた夏でした。

 なのに、同世代のお友達の中には、いまだにSNSに自撮り写真を続々アップしているかたがいます。「このかた、まだ自分の写真を撮るのが楽しいのかしら? しかも皆さんにご披露するなんて!」と少々呆れつつ、そのバイタリティーには感服するばかり。

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