もっとも自分をアピールしたいという野心があるからこそ、若さを保っていられるのでしょうね。“油ぎっしゅ”、いえいえ、エネルギッシュなそのお姿には、本当に、頭が下がります。

 そして私も奮起することにしました。前回、「体力は日に日に衰えているから、後悔しないように今のうち旅に出ましょう」というお話をいたしましたが、この秋、パリ旅行をすることにしました(5日間ですけどね)。

 だって10年経ったら、私も還暦間近、アラ還です。どれだけ体力が残っているか、ロングフライトに耐えられるかわかりません。体力のあるうちに行っておかないと。

 目的は、私の“原点”ともいうべき、ヴェルサイユ宮殿の鏡の間を訪れることです。ゴージャスな回廊を歩きながら、「みんなが私を見ている…。私の美しさに夢中で見とれているわ(もっと、私を見て!)」と呟いた、マリー・アントワネットさま(詳しくは漫画『ベルサイユのばら』をご覧あれ)に思いをはせつつ、20代の元気で輝いていた頃の自分を取り戻してくるつもり。

 でも、年齢を重ねることはどれだけ疲れようと、しぼもうと、それでもやっぱり、素晴らしいことだと思うんです。お友達から聞いた話ですが、物忘れが多いのは、私たちの脳の中に、知識や感情、思い出が、いっぱい、詰まっているからなんですって。

 反対に、子供が何でもすぐ思い出せるのは、圧倒的に情報量が少ないから。考えてみてください。1万冊並んだ本棚から1冊を探すのは難しいけど、10冊しかない本棚から1冊を選び出すのは簡単でしょ。私たちはそれだけ、心に宝物を持っているのです。

 そうして、質のいい宝石を持った人だけ、若いかたとは違う輝きをするのかもしれませんね。

 オバさん、万歳!

※女性セブン2015年10月1日号

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