本来、社会的弱者としての女性の声を一番代弁する立場にある女性議員たちは、悪意を持ったセクハラ戦術に荷担していたのか。
騒動について福島事務所は「セクハラなどの発言はしていません」と回答し、辻元氏はブログに〈「セクハラ」などという発言はいっさいしていません〉と書く。小宮山事務所は「警備の衛視男性に密着、接触した際に、“ごめんなさい、セクハラじゃないからね”といった声をかけた覚えはある」と、やはりセクハラ戦術を否定した。
だが、理事会室前の大混乱を映し出した映像では、女性の「セクハラ!」「私に触らないで」という叫び声が確認できる。女性議員の“盾”を排除するために山崎正昭・参院議長が女性衛視を出動させざるを得なくなった事実からも、現場で意図的な「セクハラ作戦」が行なわれていた可能性は高い。
また、現場では自民党の男性議員が名指しで「セクハラ」と非難される事態も起きていた。
「理事会室前の混乱の中で、『自民党の石井浩郎(参院議員)がセクハラした!』という男の大声があがったんです。石井さんの目の前にいた民主党の女性参院議員は『えっ、触られてないけど』と戸惑っていて、これじゃ痴漢冤罪と同じです」(自民党関係者)
※週刊ポスト2015年10月9日号