扉の取り替え工事は通常なら5万~10万円ほどかかるが、介護保険を利用すればその1割で済むことになる。
高齢になり体が不自由になると杖や車いすなどが必要となり出費がかさむが、こうした介護用品も介護保険を利用すれば安くレンタルできる。
「歩行器、車いすや床ずれ防止用具など介護用品13品目にも介護保険が適用されます。原則1割の自己負担で借りられます」(高室氏)
介護用ベッド、移動用リフトなど高額の用品も格安で借りられる。レンタルしたい場合はケアマネジャーを通じて事業者に申し込もう。
「親の介護に手いっぱいで部屋を片付ける時間がない」という人におすすめしたいのが「通所介護(デイサービス)」の利用だ。
「要介護者がデイサービスセンターなどに通い、食事などの生活支援やレクリエーションを楽しむのが通所介護です。“親が不在になる時間”を利用して効率よく片付けを進めましょう」(高室氏)
通所介護の利用時間は最長で9時間。「それでは時間が足りない」という場合は、施設に宿泊する「短期入所生活保護(ショートステイ)」を利用すれば、改修工事など大がかりな片付けもできる。
※女性セブン2015年10月22・29日号