身の周りにいる「困ったちゃん」についての相談に、『全力!脱力タイムズ』(フジテレビ系)などのテレビ番組でお馴染みの東京未来大学・こども心理学部長である出口保行さんがズバッとお応え。今回は嫉妬深い奥さまに悩む男性・英樹さんからのご相談です。
【お悩み】
ぼくの帰りが遅いと、妻は「浮気してきたんじゃないの?」と必ず疑います。否定すればするほど「なんか、あやしい」とさらに疑いが深くなります。新婚の頃はそれがかわいく思えたけれど、最近はウザくなってきて…。(宮崎・英樹・35才)
【回答】
奥さまが嫉妬深くて、学生時代の友人とはもちろん、会社の接待ですら、おちおち飲んでいられないという英樹さん。
嫉妬といっても、たまの焼きもち程度ならかわいくもあるけれど、毎回責められて、しかも否定すればするほど嫉妬がエスカレートするのでは、対応に困りますよね。
奥さまのような嫉妬深いタイプは、幼児期の愛情形成がうまくできていない。つまり親から充分に愛された経験がない人に多く、そのため愛情に関してはつねに相手を信じるよりも疑うことが先になってしまいます。
「信じたい」と思っていないわけではないけれど、相手を信じようとすればするほど、「ひょっとしたら」と、疑う材料を自分でつくりだし、猜疑心を強くしていきます。
自分が全面的に受け入れられている確証が持てないから、何度も愛情を確かめようとする。いわゆる“かまってちゃん”です。相手がその気持ちを受け止めても、なんだかんだと否定する理由を探すので、終わりがないのです。
普通の人は心が安定すると不安は消えますが、嫉妬深い人はいったん満たされると、さらなる不安が出てきます。
「結婚をして子供もいて幸せなんだから、これでいい」とは思えない。気楽に生きられないタイプといえます。