国内

安倍内閣20人の「本当の序列」は閣僚応接室の席順でわかるもの

閣僚応接室の席順は総理が当選回数や「格」を考慮して決める

 中国や北朝鮮のような一党独裁国家では、国家的行事の際に党幹部たちが並ぶ順番で序列をはかる。では日本の政治家、とりわけ「大臣の序列」はどう決められているのだろうか。ジャーナリスト・竹中英司氏が解説する。

 * * *
「閣議」は首相官邸4階の「閣議室」の大きな丸テーブルで行われる。その様子は非公開とされ撮影も禁止されていて、国民の目に触れることはない。その「閣議室」での席次は、総理大臣、官房長官に続き、総務相、法務省、外務省……と、国家行政組織法に列挙された順番、つまり「役所の序列」が反映されている。

 それに対して、閣議室の手前にある「閣僚応接室」で行なわれる閣僚懇談会の席次のほうが各大臣の閣内での“実力序列”をより反映しているといえる。

 写真のように安倍首相を真ん中に、向かって右隣(首相から見て“左大臣”)が政権ナンバー2の麻生副総理、左隣が甘利明・経済再生担当相で、石破茂・地方創生担当相は「序列4位」の位置に座っている。

 こちらの席次をめぐっては閣僚のさや当ても行なわれる。村山内閣の文部大臣や小泉内閣の農水大臣など3回の閣僚経験がある島村宜伸・元代議士が語る。

「応接室の席次は当選回数など政治家としての格を考慮して総理が決める。閣議の丸テーブルの席は慣例だから異論は出ないが、応接室の席次ではかつてある大臣が“どうしてオレがここなんだ”と不満を漏らすのを聞いたことがある」

 最近では、2015年3月の閣僚懇談会で席次が見直され、スキャンダルで辞任した西川公也・農水相の後任に林芳正氏が入閣したことで高市早苗・総務相がひとつ下座の席になった。高市氏が「私の席順が上座からみて下がったけど、当選回数順なの?」と疑問を口にしたところ、菅義偉・官房長官が「いえ、能力順です」と冗談で応えて大爆笑になったエピソードがある。それほど政治家にとって閣僚応接室の席次は気になるようだ。

 興味深いのは、公明党の大臣の席次だ。

関連記事

トピックス

違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
《美女をあてがうスカウトの“恐ろしい手練手管”》有名国立大学に通う小西木菜容疑者(21)が“薬物漬けパーティー”に堕ちるまで〈レーサム創業者・田中剛容疑者、奥本美穂容疑者と逮捕〉
NEWSポストセブン
キャンパスライフを楽しむ悠仁さま(時事通信フォト)
悠仁さま、筑波大学で“バドミントンサークルに加入”情報、100人以上所属の大規模なサークルか 「皇室といえばテニス」のイメージが強いなか「異なる競技を自ら選ばれたそうです」と宮内庁担当記者
週刊ポスト
前田健太と早穂夫人(共同通信社)
《私は帰国することになりました》前田健太投手が米国残留を決断…別居中の元女子アナ妻がインスタで明かしていた「夫婦関係」
NEWSポストセブン
復興状況を視察されるため、石川県をご訪問(2025年5月18日、撮影/JMPA)
《初の被災地ご訪問》天皇皇后両陛下を見て育った愛子さまが受け継がれた「被災地に心を寄せ続ける」  上皇ご夫妻から続く“膝をつきながら励ます姿”
NEWSポストセブン
子役としても活躍する長男・崇徳くんとの2ショット(事務所提供)
《山田まりやが明かした別居の真相》「紙切れの契約に縛られず、もっと自由でいられるようになるべき」40代で決断した“円満別居”、始めた「シングルマザー支援事業」
NEWSポストセブン
武蔵野陵を参拝された佳子さま(2025年5月、東京・八王子市。撮影/JMPA)
《ブラジルご訪問を前に》佳子さまが武蔵野陵をグレードレスでご参拝 「旅立ち」や「節目」に寄り添ってきた一着をお召しに 
NEWSポストセブン
1990年代にグラビアアイドルとしてデビューし、タレント・山田まりや(事務所提供)
《山田まりやが明かした夫との別居》「息子のために、パパとママがお互い前向きでいられるように…」模索し続ける「新しい家族の形」
NEWSポストセブン
新体操「フェアリージャパン」に何があったのか(時事通信フォト)
《代表選手によるボイコット騒動の真相》新体操「フェアリージャパン」強化本部長がパワハラ指導で厳重注意 男性トレーナーによるセクハラ疑惑も
週刊ポスト
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
【国立大に通う“リケジョ”も逮捕】「薬物入りクリームを塗られ…」小西木菜容疑者(21)が告訴した“驚愕の性パーティー” 〈レーサム創業者・田中剛容疑者、奥本美穂容疑者に続き3人目逮捕〉
NEWSポストセブン
国技館
「溜席の着物美人」が相撲ブームで変わりゆく観戦風景をどう見るか語った 「贔屓力士の応援ではなく、勝った力士への拍手を」「相撲観戦には着物姿が一番相応しい」
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
【20歳の女子大生を15時間300万円で…】男1人に美女が複数…「レーサム」元会長の“薬漬けパーティ”の実態 ラグジュアリーホテルに呼び出され「裸になれ」 〈田中剛、奥本美穂両容疑者に続き3人目逮捕〉
NEWSポストセブン
前田亜季と2歳年上の姉・前田愛
《日曜劇場『キャスター』出演》不惑を迎える“元チャイドル”前田亜季が姉・前田愛と「会う度にケンカ」の不仲だった過去
NEWSポストセブン