ランキングでは伊藤忠商事の岡藤正広・社長(12位)、三菱商事の小林健・社長(79位)、三井物産の飯島彰己・社長(84位、現在は会長)ら大手商社の社長も顔を揃える。
大手商社の場合、役員クラスでも数千万円の賞与を受け取る人が少なくない。
「商社はボーナス額の変動の割合が高い業界。最近は資源バブルが崩壊してボーナスは減少傾向ですが、業績好調の伊藤忠は高額を維持しています。ひとり勝ちの状態が賞与からもうかがえる」(前出・溝上氏)
一方で、商社とともに高給取りのイメージがある「銀行」の名前がない。40代のメガバンク社員はこれは業界の体質だと話す。
「銀行は昔ながらの報酬体系が残っており、本給が高いんです。年次が上がるたびに色々な手当がつきます。社長のボーナスも同じ理屈ではないでしょうか。本給が高いのは安定しているということであり、社員にとってはありがたい」
※週刊ポスト2015年12月25日号