新道:それについて結構考えたことがあって、たけしさんがすごいというか、こっちがテレビで見過ぎているんです。テレビ越しで見ていた人が実際に目前にいると、勝手にオーラを見始めるんじゃないかって。つまり、こっちが構えているんです。そこから外していかないとダメだなって思いました。
ファラオ:『THE MANZAI』で決勝が決まった時に初めてお会いしたんですけど、たけしさんは人見知りするかたなんだな、という印象を持ちましたね。挨拶に行ったら、「おっ」という返事で、間が長かったんです。後日、別の機会にお会いした時、「あの時は、新興宗教の勧誘(ファラオ)と普通の人(新道)が来たかと思ったよ」と言われました(笑い)。
――要潤さんが、お2人のDVD発売イベントに送られたビデオメッセージで、「会いたい」と言っていましたね。
ファラオ: DVD発売のすぐあと、昨年の春に、楽屋にご挨拶に行きました。
新道:「どうして要潤をネタにしたんですか?」と聞かれたのですが、緊張して頭が回らなくて、「要潤の文字数が気になったからです」と素直に言っちゃって。全然褒めていないので、何とも言えない表情をしていました。
ファラオ:手土産でカステラを渡したんですけど、60点くらいの笑顔をされました。気さくというか、しっかりしている感じの方でした。そのあとTwitterで、ぼくらのことを応援しているとつぶやいてくれて、嬉しかったです。
新道:「単独ライブをやったら出演してください」と言ったら、好意的な感じだったんですが、「ギャラは5000円で」と言ったら微妙な顔をされました。芸人さんなら5000円で出てくれるので、つい(苦笑)。
ファラオ:ネタをしなくても、仮面ライダーのポーズをしてくれるだけで、お客さんは満足してくれそうですよね。なんなら通り過ぎるだけでいいので、共演したいです。
要潤ネタじゃないですけど、『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)で「大丈夫、大丈夫」と繰り返すネタをしたのですが、小学生の間で流行っているそうです。最近ではそれが、昨年でいう要潤のように広がったネタですね。その小学生は精神的に大丈夫じゃないと思いますが、嬉しいです。
――ネタは新道さんが作っている?
新道:はい、ほぼ毎日。バイトやライブへの電車移動中にスマホに打って、メールでパソコンに送って、家で編集して、プリントアウトして相方に渡します。昔ながらのノートって時間がかかりやすいので、この方がネタ数が作れるのかなって。ネタはフォルダーに保管しています。
――何か新ネタは?