5月11日に発売される「熊本地震被災地支援ドリームジャンボ宝くじ」は収益金の一部が熊本地震の復興支援に充てられる。被災地を支援しつつも、1等・前後賞の7億円を狙いたいのが人の心だ。
「発売予定額750億円のうち100億円を熊本地震の被災地支援分として発売し、収益金の40億円が被災地支援に活用される予定です」(みずほ銀行宝くじ部)
復興支援を兼ねたドリームジャンボで注目すべきは「新幹線」だと語るのは、“山ちゃん”の愛称で知られる宝くじ研究家・山口旦訓氏である。
「ジャンボと新幹線の新線開業は深い関係がある。これまでも新線開業と前後して、新幹線沿線で億万長者が次々と誕生しています」
山口氏が推奨する「新幹線売場」は18か所。そのうちいくつかを紹介しよう。いま最も注目すべきは、今年3月に部分開業した北海道新幹線である。開業前日に抽せんがあったグリーンジャンボは全国で1等が14本しか出なかったが、北海道と青森県から1等・前後賞6億円が出ている。
そのひとつが北海道新幹線の始発駅「新青森駅」に近い『県病院前宝くじ売場』(青森県青森市)だ。
「2000年以降、3大ジャンボ(ドリーム、サマー、年末)で12人の億万長者を生んだ優良売り場です。2009年から当たりがピタッと止まっていたが、新幹線開業と同時に名門が復活した」(山口氏)
同売り場の杉山晶子さんも興奮を隠せない。
「7年ぶりの1等で歓喜に沸いています。函館と新幹線で繋がったことで、北海道から来店して宝くじを買う方も増えました」
津軽海峡を越えた北海道でのイチ押しは「新函館北斗駅」に近い『港町スーパーアークスCC』(北海道函館市)だ。昨年の年末ジャンボで史上最高賞金額となる1等・前後賞10億円を出し、売り場には、「はるばる来たぜ10億円」との看板が神々しく掲げられる。