確かに、前半戦より戦力は整いつつある。投手陣では、開幕に間に合わなかった内海哲也が一軍に定着。昨季の勝ち頭だったマイコラスも復帰した。1996年の川口と同じ広島からのFA移籍組、大竹寛はくすぶっているが、メークドラマを倣ってのリリーフ転向はありうるか。
打線では1996年の松井ほどの存在となれるかはともかく、ベテラン阿部慎之助も復調気配。6月26日の横浜戦で3打席連続本塁打を放ったギャレットも不気味だ。
今年はオールスター直前の7月12、13日に広島との対戦(マツダスタジアム)が組まれ、後半戦に入ってからも26日から巨人-広島3連戦(岐阜、京セラドーム)が組まれている。奇しくも1996年の円山球場と同じ地方球場での巨人のホームゲームだ。この直接対決が「メークドラマ2016」の始まりとなるのか。
※週刊ポスト2016年7月15日号