――佐藤ママといえば、「受験に恋愛は無駄です」という発言がテレビで取り上げられ、賛否両論を巻き起こした。針間くんはこれについて、「恋愛禁止はありえない!」と真っ向から猛反対する。
佐藤:実は私、「禁止」なんて一言もいってないんですよ?
針間:ええ~!? 話が変わってきますよ(苦笑)。
佐藤:本を出した時に、出版社のかたが「恋愛と受験をどう思いますか?」と聞いてきたから、「受験に恋愛は関係ないでしょ」って答えたら、そこだけが有名になっちゃった(笑い)。
針間:「スタバで女の子とお茶するのは無駄」ともおっしゃっていましたよね。
佐藤:女の子が教えてって寄って来るパターンのことなの。学力レベルの低い子を教えているってことは、自分のためにならないでしょう? それなら受験までの半年間だけ我慢して、大学生になったらいくらでも自由につきあえばいいじゃない、ってこと。
針間:恋愛禁止は直前期だけってことですね。
佐藤:高3の1年間だけです。別のご家庭ですけど、つきあってた彼女に10月に振られて、そのショックで大学に落ちたなんて話も聞いたんですよ。だから、受験生の親としては、高3の1年間はそんなことで時間を費やしている場合じゃないって思って。
針間:さすがにぼくも受験があった直前の1月だけは控えましたが、それまではずっとデートもしていましたよ。 受験は何も特別なことじゃなくて、人生の予行演習だと思うんです。勉強と恋愛と両立できなくてどうするって思うんですよ。
佐藤:でも、例えば日曜日にデートとなると1日つぶれるでしょ? せっかく、学校がなくて1日フルに使えるのに。
針間:もちろんそんな遊び方をするのはバカですよ。
佐藤:結構いるのよ、そういう子が(笑い)。
――いよいよ運命を分ける夏休みも間近。佐藤ママの子供たち、針間くんはどう過ごしていたのか。
佐藤:基本的にうちの子たちは普段通っている学校が遠かったから、ずっと家にいました。普段から少しずつやっていたから、夏休みの勉強時間は1日4~5時間。
針間:ぼくは、家にいたら誰にも会わなくて死にそうになるので(苦笑)、塾の講習をとりつつ、スタバで勉強してました。朝8時に友達と集合して昼まで勉強。ごはんを食べて講習に出て、また勉強というスケジュールでした。
佐藤:次男は夏期講習のため奈良から大阪に通っていたんですが、“グルメツアー”と称して食べ歩いて…。妙にぽっちゃりしたな~と思ってたんですが、模試の判定が大幅にダウンして慌てたという失敗談があります(苦笑)。