夏の土用にはどんな意味があるのでしょうか。実は知っているようで知らないですよね。ユミリーこと風水専門家・直居由美里さんに、土用の意味や過ごし方を聞きました。
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今年の土用の丑の日は、7月30日。スーパーやコンビニでの告知で、うなぎを食べたくなる人が多いでしょうが、土用の丑の背景には風水が深くかかわっています。
陰陽五行は季節に対応します。春が木、夏が火、秋が金、冬が水。そして季節の変わり目が土です。だから土用は年に4回あります。この7月の土用は夏から秋への変わり目です。
これから夏本番なのに、季節が変わるのが実感できないでしょうが、これから起こる兆しを早めにキャッチし対策を立てるのが開運の基本です。地上では暑い日が続いても、天の気は土用の期間に変化が始まっているのです。
そして風水では、冬から春、夏から秋への変化を重視します。冬から春に変わる日は立春で、前日が節分です。節分は陰から陽へと「気」が変わるタイミングですから、運気の拡大を願って豆をまいたり、恵方巻を食べます。暗く厳しい冬が終わり、生命力あふれる春を迎える喜びが背景にあります。
反対に8月7日の立秋を境に、陽が徐々に失われ陰が強くなっていきます。地上では暑い日が続くので、秋の気配は感じられなくても、着実に日は短くなり、日没時間が早くなります。
いつまでも陽の時間が続くと思い込んで調子に乗っている人は、足をすくわれます。そして、季節の変わり目で体調を崩して、いざという時に踏ん張れず、そこから運気が低迷することもあります。
土用の期間は約18日間で、今年の夏の土用は7月19日から8月6日まで。丑の日は12日に1回巡って来て、年によっては2回あることもありますが、今年は7月30日の1日だけです。