リニューアル第一弾となった”ポテざるそば・うどん”は、社内でも賛否が真っ二つにわかれるメニューだった。しかし、実際にメニューに加わると、その斬新さが手伝ってたちまち人気メニューになった。あまりにも人気になったことから、系列のベーカリー店「FREDS CAF?」でも”ポテトうどんパン”が発売された。
“ポテさるそば・うどん”の快進撃は、その後も止まることはなかった。2015年(平成27)年には、立ち食いそば・うどんチェーン店「名代富士そば」が阪急そばに触発される形で”ポテそば”を販売。
さらに、2016(平成28)年1月には、ポテトチップスでお馴染みのカルビーとコラボした”関西だししょうゆポテトチップスそば・うどん”を期間限定で販売している。奇抜とも思えたメニューは、確実に阪急そばの名物として定着した。
「今年、夏季限定で発売した”かき氷そば・うどん”は、機械を置く厨房のスペースの関係で十三店と西宮北口店のみの販売になっています。発売直後はテレビでも取り上げられるなど大反響をいただきました。それでも、私たちが思っていたほどの売上はありません。そのため、予定通り8月31日に販売を終了する予定にしています。今後も、引き続き斬新なメニューを登場させる予定にしていますので、阪急そばに足を運んでいただければと思っています」(同)
鉄道グルメのフロントランナー・駅弁は、海外でもEKIBENとして販売されるようになっている。駅そばのチェーン化・画一化が進む中で、個性派の店が孤軍奮闘して駅そば全体が活性化すれば、駅そばもEKISOBAとして海外でお目見えする日は遠くないかもしれない。