放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、ちょっと視点を変えて、業界で大不評の東京駅のタクシー乗り場について疑問を呈する。
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「安全性」や「使い勝手の悪さ」が大問題になっているのは、ご存じ、豊洲新市場だが、「似たようなもの」と芸能人や芸能プロダクション関係者が困っているのが、東京駅八重洲口のタクシー乗り場である。
東京駅八重洲口に「グランルーフ」なる地下1階、地上3階の商業ゾーンがお目見えしたのは、いまからちょうど3年前。2013年9月28日のことだ。「グランルーフ」は、「グラントウキョウノースタワー」と「同サウスタワー」をつなぐ歩行者空間で、長さ約230メートルの大屋根がアイコンとなっている。
それに伴い、いわゆる“駅ナカ”もどんどん充実し、百貨店の『大丸東京店』デパ地下を含め、特に「駅弁」に相応しい総菜店の賑わいは群を抜いている。
昨年12月21日には、『ビューゴールドラウンジ』がオープン。東京駅発の特急・新幹線グリーン車を利用する会員や、グランクラスの乗客などが利用でき、「空港のラウンジのようで快適」と評判。
1階フロアはキャンペーンや販促などにも使われ、AMEXカードの勧誘はおなじみ。家電やクルマが展示されていることもある。
つまり、その顔を劇的に変化させている東京駅八重洲口なのだが、唯一、「最悪」「危ない」「利用者のことを無視している」「設計ミス」などと不評なのがタクシーの乗降スペースなのである。
まずは降り口。丸の内方面から八重洲口を目指すと、東京駅から降りて来る乗客が利用する信号機付き横断歩道のすぐ先にある小さなロータリーが、それだ。
タクシーも一般車もそのロータリーを利用しているので、中は常に渋滞。その手前も渋滞してしまうので、信号待ちの歩行者の前にタクシーが立ち往生してしまう。
「中がいっぱいなので、ここでいいですか?」とドライバーさんに言われ、トランクからスーツケースを降ろしている乗客もよく見る光景。歩行者の皆さんは、たいへん不愉快だと思うし、タクシーから降りるお客たちも申し訳ない気持ちでいっぱいだろう。
運よくロータリー内に入れたときも、待ち合わせをしている一般車が停まっていることがあり、タクシーのお客はスムーズに降りられない。