芸能

業界が注目する神野美伽 いよいよブレイクか?

業界が注目する神野美伽(公式HPより)

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、今、業界が熱い視線を送る、神野美伽の魅力について語る。

 * * *
 最近、スポーツ紙のベテラン芸能記者やアラフィフ以上の音楽関係者が集まると必ずと言っていいほどこの歌手の話になる。

「なんだか、スゴイことになってるよね」
「改めて、本当にうまい歌い手だと思った」
「50になったのに、キレイだし、カワイイんだよね。ある意味、美魔女だと思う」
「なんとか大ヒット曲に恵まれてほしい」
「いや、あれだけ広いジャンルの歌を豊かな表現力で歌いあげることができるんだから、中森明菜や徳永英明のようにカバーアルバムを作ったら、いいものができると思う」
「そこから話題を作るっていうのは、いいかもしれないね」

 などなど、本当に多くの人たちが心から実力を評価し、さらに、まるで彼女のスタッフであるかのように今後の展開を考えている。「神野美伽」についてだ。

 彼らの共通点は、10月24日、新宿文化センターで行われた「神野美伽のコンサート2016」の東京公演を観たことだ。

 神野美伽は、大阪府貝塚市出身の演歌歌手。87年には『浪花そだち』で、03年には『浮雲ふたり』で『NHK紅白歌合戦』に出場している。これが神野美伽についての“世間の知識”だろう。

 だが、近年の神野の活動は、他ジャンルのアーティストとコラボしたり、単身でNYに渡りクラシックの勉強をしてみたり、夏フェスに参加したり…と実に多岐にわたっているのだ。それを凝縮し、披露したのが今年のコンサートだったのである。

 冒頭、薄いピンクの振り袖姿で登場し、代表曲『男の海峡』を歌いあげた神野美伽。彼女は昨年8月、夫であり師匠のようでもある22歳上の作詞家・荒木とよひさ氏と離婚しているので、晴れて(?)再び振り袖を着る権利はあるのかもしれない。

 だが、歌い終えて袖に入り、数秒後、ステージに戻ってきたときには年齢相応の渋い着物に着替えてきた。つまり早着替えだ。

 2曲目の『浮雲ふたり』については、「夫婦を歌った歌」と自虐的に紹介。離婚したことをスマートに直接ファンに報告した。

 このように、冒頭からサービス精神旺盛な演出や大人のトーク、そして抜群の歌唱力とパンチ力で歌いあげる神野に場内からは割れんばかりの拍手が巻き起こる。

 長年応援し続けているファンには「コンサートで聴きたい」という思い入れの強い曲というのが必ずあるそうだが、これが人それぞれ異なるのが神野の悩みだとか。「なぜ、あの歌を歌ってくれなかったの?」「あの歌がナマで聴きたくてコンサートに行ったのに」と後から手紙やメールなどで心中を明かすファンのために、ワンコーラスずつメドレー形式で神野は歌う。

関連記事

トピックス

田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
暴力団幹部たちが熱心に取り組む若見えの工夫 ネイルサロンに通い、にんにく注射も 「プラセンタ注射はみんな打ってる」
NEWSポストセブン
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
宇宙飛行士で京都大学大学院総合生存学館(思修館)特定教授の土井隆雄氏
《アポロ11号月面着陸から55年》宇宙飛行士・土井隆雄さんが語る、人類が再び月を目指す意義 「地球の外に活動領域を広げていくことは、人類の進歩にとって必然」
週刊ポスト
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン