11月13日は木村拓哉の44才の誕生日だった。SMAP解散までラスト1か月半。全国各地のレコードショップなどでは特別コーナーを設け木村を祝ったが、メンバーは静かにこの日を過ごした。
そんななかファンが思い出すのは、5年前の木村のバースデー。普段、サプライズする側になることが多い木村だが、その日は違った──。
2011年11月13日、東京ドーム。デビュー20周年を記念してファンに感謝したいとのことで『SMAP FaN×FuN PARTY 2011』が急遽行われた。オープニングの『SHAKE』から『がんばりましょう』『夜空ノムコウ』『Can’t Stop!! ─LOVING─』『世界に一つだけの花』『KANSHAして』まで一気に歌い上げた5人。MCが一段落したところで中居正広(44才)が切り出した。
「20周年のお祝いもありますが、今日はもう1つめでたいことがあるじゃありませんか!」
会場からは「待ってました」と言わんばかりの大歓声が上がり、そのまま『Happy Birthday to You』を大合唱。ステージには熨斗をデザインした巨大なケーキが運ばれたが、木村はこれを見て苦笑。39本のろうそくが立っているかと思いきや、そこには1本のぶっとい金色のろうそくが悠然と立っていたから。
「ケーキのデザインが冠婚葬祭のイメージが濃い上に、ろうそくの存在感がハンパなくて、すっごくシュールでした(笑い)。でも木村くんはうれしそうだったな。たぶん、ファンの前であんなサプライズされたのは初めてだったんじゃないでしょうか。中居くんとかは8月生まれでライブと重なってお祝いすることが多いんですけどね」(ファン歴20年の女性・57才)
そして火を消すとき──。
「じゃあ、せっかくなんで…ちょっとクサイかもしれないけれど、今日はこいつらと一緒にいるんで、5人で消したいと思います」
そう言うと木村は、ぶっきらぼうにメンバーを指さした。前出のファンが続ける。