パは目立った補強をしたのは岸孝之(32)を獲った楽天だけ。則本昴大(26)との2枚看板で先発ローテーションが固まったのは大きい。ただ、岸は西武時代も、やれ肘が痛いだの、肩に違和感だのといっては離脱していた。それが始まったらアウトですわ。九分九厘、そうなるように思いますけどね(笑い)。
辻発彦・新監督の西武は、あのメンバーでなぜ勝てないのか不思議。シーズン最多安打記録を持つ秋山翔吾(28)、本塁打・打点の二冠王だった中村剛也(33)など、タイトルホルダーがゴロゴロいて最下位争いですから、フロントがアカンのでしょうね。それだと監督が誰になっても同じ。あきまへんわ。
問題は日本ハム。球団が大谷翔平(22)のメジャー移籍を容認したことで、本人に“今季はほどほどに”という気持ちが出てくるのが怖い。腕や足がちぎれんばかりに投げたり走ったりしていたら、メジャーはケガを心配して獲らんでしょう。代理人は絶対にセーブさせようとしますよ。大谷が二刀流で他の選手の2倍頑張ったから日本一になれたのに、その大谷が手を抜いたら終わりです。
パでは一応、ソフトバンクが抜けていますが、大砲不在が弱点。先行しても相手投手に粘られてひっくり返される展開が目立った。結果、日本ハムに大逆転を許している。
2015年にトリプルスリーを記録した柳田悠岐(28)はヤクルトの山田哲人(24)のように2年連続で目を見張るような成績は残せなかったし、内川聖一(34)が4番だと得点力は心許ない。カギは外国人の主砲が獲得できるか。
ボロボロになりながらも2016年シーズン2位の巨人とソフトバンクを優勝という予想にしましたが、とにかく本命はいない。両球団がBクラスに沈む展開もあると思います。
【順位予測】
セリーグ/パリーグ
1位:巨人/ソフトバンク
2位:阪神/日本ハム
3位:広島/ロッテ
4位:DeNA/楽天
5位:ヤクルト/西武
6位:中日/オリックス
※週刊ポスト増刊2017新春スペシャル