となると、ウオーキングだ! シンプルに歩きだ。というわけで、極力歩くようにしている。食べ過ぎた日は、最寄りの駅から1つか、2つ手前の駅で下車して歩いて帰る。でも途中、ステキなショーウインドーを見つけてはちょこちょこお店に入って、ウオーキングはすぐにショッピング化し、結果荷物ができてノロノロと、これまた、カメのような歩みで家路につく。
…まったく運動になってない。うーん、なかなかコレッ! というものに辿り着いていないというか、運動することへの真剣さが欠落している私。
いっそ、もう一度宝塚に入りたい。そして面接で「どうしたんですか?」と問われたら、「えっ? 私、辞めましたっけ?」とシラをきるか、「人生やり直そうと思って来ました!」と滑舌よく大きな声で答えてみたい。これって、試験官の先生たちにウケるのかなぁ。たぶん…引かれるんだろうなぁ。いかんいかん、受験生が一世一代のがんばりで合格発表を待っているこの時期に、私のくだらない妄想は、現実逃避という回路で今、運動をうやむやにしようとしている。そう、現実。
あっ! そういえば以前、岩盤浴ヨガを体験しに行ったとき、横目に、色とりどりの大きな布のハンモックが数個並んでいて1つ1つのハンモックの中に人が入り、クルッと体ごと包まれたかと思えば、顔を急にグッと出し、今度は、両脚に布を巻きつけ、 シルク・ドゥ・ソレイユですか? と質問したくなるほどアクロバティックな宙づりや開脚を軽々とこなす教室を見たことがあったっけ。まさに圧巻でした。(カチカチ…只今ググってます)。
そう! ハンモックを使って空中で体を動かす、エアリアルヨガという最新ヨガ! そっか! エアリアルヨガがあった。そろそろ冬眠していた重いタートルセーターを脱ぎ捨て、カメはカンガルーの赤ちゃんへと体を変身させ、春色したハンモックめがけて飛び移り、所狭しと体を動かしたいと思います。今度こそ続けたい…このハンモックで動かなかったら今度こそ私は、本物のナマケモノになってしまう。
撮影/渡辺達生
※女性セブン2017年3月2日号