難聴の原因が耳ではなく脳にある場合も深刻だ。それが「聴神経腫瘍」で、やはり片耳が聞こえにくくなるという症状が特徴だ。進行するとめまいやふらつき、顔面麻痺を併発する。
「脳腫瘍の一種で、片耳が聞こえにくくなります。痛みを伴わず徐々に進行するので気付きにくい」(同前)
聞き取りにくさに加えて、激しい目まいを伴う「メニエール病」も片耳の難聴から始まる。目まいと同時に耳鳴りや難聴が起こり、吐き気や頭痛を伴う。
「難聴の場合、“痛みがなく、片耳が、徐々に”は危険な病気のサインとなる重要な症状です。このサインが出たら必ず耳鼻科を受診してほしい」(同前)
※週刊ポスト2017年4月7日号