『中居正広のミになる図書館』(テレビ朝日系)が、4月24日から夜8時台の生放送をスタートさせる。深夜からゴールデン昇格自体がニュースだが、それが生放送とあってテレビ業界では俄然、注目を集めている。このプランを提案したのは、MCの中居正広だったという。司会者として不動の地位を確立した中居はなぜこのチャレンジを決めたのか? コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。
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最初にこのニュースを聞いたときはビックリしました。ゴールデン昇格と、世代対抗クイズがメーンになることは聞いていたのですが、何と生放送だったのです。
現在、ゴールデンタイムで生放送されている民放の番組は、『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)だけ。演奏時間が確定し、トーク時間の少ない音楽番組だけにリスクは少ないのですが、それでもネット上では「音程を外した」「あのコメントはひどい」などの否定的なコメントが飛び交っています。
ただでさえ、このようなクレームに悩まされ、コンプライアンスに配慮しなければいけないなど表現の幅が狭くなる中、『ミになる図書館』はバラエティー番組。しかも出演者にとっては「ほぼ台本のない」クイズ形式であり、MC・中居正広さんとゲストのトークも見どころの1つにしているため、かなり挑戦的な企画と言えます。
◆生放送でのコメントはハイリスク