プロ野球の順位予測は、いつものことながら難しい。名将・野村克也氏も「優勝は巨人。あとは……わからん」と苦笑いしながら答えるほどだ。その難問に、野球評論家の江本孟紀、金村義明、岡田彰布の3氏が挑んだ。
「1位予想」の球団は、セ・巨人、パ・ソフトバンクと3氏が一致した。
「両チームともブッちぎりで優勝するだけの戦力を備えている。監督の采配が少々まずくても優勝できる戦力じゃないか?」(江本氏)
岡田氏の巨人評はこうだ。
「弱点だった投手陣は、FAで加入した中継ぎの森福允彦(30)の存在で大きく改善された。セ・リーグでは珍しい左サイドスローなので、左打者対策に力を発揮すれば、(FAで獲得した)山口俊(29)の出遅れを補って余りある」
ソフトバンクも巨人同様に充実の投手陣を擁する。
「WBCで活躍した千賀滉大(24)を筆頭に、オープン戦で7回無安打の好投を見せた松坂大輔(36)も出番がないほど層が厚い。打撃面の悩みだった大砲も、昨年24本塁打を放ったデスパイネ(30、ロッテから)を獲得した。頭ふたつ抜けた存在です」(金村氏)