森友学園騒動で、世間から厳しい目を向けられている安倍晋三首相の妻・安倍昭恵さん。森永製菓の創業者を曾祖父に持つ裕福な家庭に生まれ、幼稚園から「聖心」というお嬢様育ちであるがゆえの、世間とのズレが原因となっているとも言われている。
お嬢様育ちゆえの独特な価値観というものは、もはや「あるある」なのだという。朝ドラ『花子とアン』でも話題になった、幼稚園から大学までの一貫教育が受けられる『東洋英和』。中・高をこの学校で過ごした卒業生の大谷優奈さん(仮名・30才)が言う。
「歯科医の娘で、毎日、長野からお母さんも一緒に新幹線で通っていた同級生がいました。学校がある六本木が治安が悪いからって理由で。そのお母さん、日中は習い事したり、カフェで編み物をしたりして、下校時間になると門のところで待っていました」
慶應義塾大学出身の佐倉萌さん(仮名・38才)は、幼稚舎から慶應というお嬢様同窓生にズレを抱いている。
「私は大学から慶應生なので、幼稚舎からの彼女たちは、大学生のときから、なんでもない日に銀座のミシュラン店に行ったり、家族カードで好き勝手に買い物をしたりしていました。そんなお嬢様同窓生の1人が年下の売れないミュージシャンと不倫をしているんですが、もう100万円くらい貸してるって言ってびっくりしたことがあったんです。ただのいい金ずるじゃないですか? でも一緒に聞いていたもう1人のお嬢様が、『困ってるなら仕方ないよね』って言うんです…。普段つきあう分には、裏表のないいい人たちなんですけどねぇ…」
お茶の水女子大卒業で心理学者の植木理恵さん(41才)の周りにもお嬢様が多かった。
「昔は女性が学校で学ぶということもなかったですし、学校といえば女子大とかで、良家のお嬢様しか通えない時代がありましたよね。お嬢様は、代々お金持ちのブルジョワ階級(非労働者)と、頭や体を使って財を成したプロレタリア階級(労働者)の大きく2つに分かれます。