3月上旬、北朝鮮が4発の弾道ミサイルを連射して秋田県沖の日本のEEZ(排他的経済水域)に着弾させた。それを受けて安倍は緊急でトランプと25分間にわたって電話会談した。安倍はトランプから「アメリカは日本を100%守る」と言われ、官邸は大喜びしたという。電話会談の内容はすぐに新聞記者たちにリークされた。
しかし、トランプの「守る」という口約束を聞いて喜んでいる場合ではない。今の“一貫しないアメリカ”に頼るのは、愚かなのだ。
実際に北朝鮮から我が国に向けてミサイルが発射されたら、日本は自らの手で国土と国民を守るしかない。国会では森友学園とやらの「土地疑惑」が盛り上がって多くの時間が割かれている。防衛相の稲田朋美は自らの立場を“防衛”することに必死で国を守ることは何も考えていない。国家の安全が問われている今、いつまでもあのような矮小な議論をしている場合ではないはずだ。
日本政府・外務省は、北朝鮮の暴挙に対し「遺憾である」「断固とした措置をとる」「厳しく対応する」とお決まりのフレーズを繰り返している。彼らは日本国民がミサイルで殺されても、同じ言葉を発するつもりなのだろうか。