ライフ

「ブラック病院」の見分け方 診療受付時間12時間以上など

劣悪な労働環境の「ブラック病院」に注意

 誰しも「医療ミス」が起きやすい病院にはかかりたくない。医療ミスは医師個人の力量ではいかんともしがたい、医師にとって劣悪な職場環境など、構造的な問題から発生することが少なくない。そう考えた場合、患者が自衛意識を高め、劣悪な労働環境の「ブラック病院」を避けるしかない。ではどうすれば危ない病院を見分けられるのか。

 病院に通う際、接する機会が多いのは「医師」だろう。ドクターの周辺を見渡せば、様々な判断材料が転がっている。

■「診療受付時間」が12時間以上

 まず、病院にかかる前に患者自らが病院に問い合わせたり、ホームページを見るなどして判断できるのが診療受付時間だ。患者にとって診療受付が長い病院は、無用な混雑も減り、仕事前・後にも通院できるなど、時間の融通が利いてありがたいと重宝される。しかし、一方で医師の負担は大きく増す。

「スタッフ数にもよるが、診療受付時間が12時間を超えている病院は、医師の勤務体系が過労死基準を超えている可能性が高いと考えられる」(病院経営に詳しい医療サービスアドバイザー・武田哲男氏)

 土日・夜間診療が加われば医師の負担はさらに大きくなる。日本の当直医は30時間連続勤務というケースも珍しくない。

「人間は24時間睡眠しないと、飲酒でほろ酔いになったのと同程度に判断力が低下します。この状態で医療行為を行なえば、当然ミスの可能性は高まります」(植山氏)

関連キーワード

関連記事

トピックス

百合子さまは残された3人の仲を最後まで気にかけられたという(2023年6月、東京・港区)
百合子さま逝去で“三笠宮家当主”をめぐる議論再燃か 喪主を務める彬子さまと母・信子さまと間には深い溝
女性セブン
氷川きよしが紅白に出場するのは24回目(産経新聞社)
「胸中の先生と常に一緒なのです」氷川きよしが初めて告白した“幼少期のいじめ体験”と“池田大作氏一周忌への思い”
女性セブン
公益通報されていた世耕弘成・前党参院幹事長(時事通信フォト)
【スクープ】世耕弘成氏、自らが理事長を務める近畿大学で公益通報されていた 教職員組合が「大学を自身の政治活動に利用、私物化している」と告発
週刊ポスト
多くのドラマや映画で活躍する俳優の菅田将暉
菅田将暉の七光りやコネではない!「けんと」「新樹」弟2人が快進撃を見せる必然
NEWSポストセブン
阪神西宮駅前の演説もすさまじい人だかりだった(11月4日)
「立花さんのYouTubeでテレビのウソがわかった」「メディアは一切信用しない」兵庫県知事選、斎藤元彦氏の応援団に“1か月密着取材” 見えてきた勝利の背景
週刊ポスト
田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
NEWSポストセブン