◆昇太でいいんじゃない!?
最有力と目されるのは、現在、副会長を務める三遊亭小遊三(70)。歌丸も周囲に「小遊三に頼みたい」と語っていると伝えられているが……。
「小遊三師匠は『落語に専念したいんだけどねぇ~』とこぼしていて、名誉や権威に関心がない。昨年4月に不整脈の手術をしてからは、健康面にも不安があるようで、消極的です」(同前)
本心を知るべく、小遊三を直撃したところ、「後継者の話もないし、やりたい気持ちもない。昇太でいいんじゃない!?」と『笑点』でお馴染みの“無責任キャラ”全開だ。
では、小遊三に“指名”された『笑点』司会者・春風亭昇太(57)はどうか。
「ライバルの落語協会では、3年前に当時52歳の柳亭市馬が史上最年少で会長職に就いた。副会長にも当時54歳の林家正蔵が就任し、幹部の若返りに成功している。芸協でも、全国区の知名度を誇る昇太さんが会長職につくことにより協会に新風が吹くのでは。何よりも老若男女に愛されるあのキャラクターは団体の“顔”として最適です」(前出・高氏)
と、待望論も巻き起こっているようだ。だが、『笑点』の司会に抜擢されたことでお茶の間の人気者となった昇太は、NHK大河『おんな城主 直虎』や『小さな巨人』(TBS系)などで俳優としても活躍。バラエティに独演会にと引っ張りだこで、現在は芸協が主催する寄席やイベントへの出演も困難なほど過密スケジュールなのだ。
「会長となれば、今以上に負担がかかる。本人としてはなんとか固辞したいところでしょう」(前出・芸協関係者)
昇太にも話を聞いた。
「僕が会長に!? えっ!? そんなまさか!(オファーがあったとしても)それは理事会が決めること。僕が決めることではありません」