今季、正捕手として定着している梅野隆太郎(25)や、交互に5番を打つ中谷将大(24)と原口文仁(25)、2年目の1番・高山俊(24)ら、金本知憲監督の“超変革”の担い手がカギを握るということだ。指揮官の“弱気の虫”も失速の原因になる。
「パ・リーグとの実力差を前にして、2015年は『交流戦は勝率5割でいい』と考えていた。実際に、この年はリーグ優勝したヤクルトが勝率5割3分9厘、2位・巨人が5割2分8厘で、3位以下のチームが5割を切った。交流戦で5割をキープできていればリーグ優勝できたであろう年だった」
2005年の交流戦発足以来、セ・リーグ球団が優勝したのはわずか2回(2012年、2014年の巨人)。勝ち星も、セ・リーグの821勝に対し、パ・リーグの925勝と大きく負け越している(引き分けは54試合)。
「『5割でいいや』と考えていたら、セ・リーグ球団は大きく負け越してしまう。DeNA時代も、本来は『パをガタガタにしてやる』ぐらいの気持ちでやらないとダメだったんだろうね」
そうした点を踏まえて、阪神は交流戦でどうなるか──そう尋ねると、中畑氏はこう答えた。