今週は雇用統計の結果を受けた市場反応から始まる。その他、ロシアゲート問題に揺れるトランプ政権の動向にも注目。FBIのコミー前長官に圧力をかけたとされる問題で、コミー氏が早ければ8日にも上院情報特別委員会で証言する意向であることが明らかとなっている。週末の雇用統計が予想を上回ったとしても、政治混乱リスクが高まりやすいなか、強弱感が対立しやすいところでもある。ただし、これを無難に通過するようだと、一段とトレンドが強まりやすいだろう。
また、今週は米アップルの年次開発会議が開幕する。世界のハイテク株の上昇をけん引してきた米アップルのトレンドが一段と強まるかが注目されるところ。トランプ政権への不透明感と、アップルの材料出尽くしといった動きが重なるようだと、先週のリバウンドが帳消しになるリスクはありそう。
もっとも、機関投資家の本格的な資金流入が意識されるなか。押し目買い意欲は相当強いと考えられ、需給状況はしばらく悪化しそうにない。