「迷わず行けよ 行けばわかるさ」──あまりにも有名なアントニオ猪木氏(74)の名言である。この言葉を体現するかのように、“燃える闘魂”でマット界、政界を突き進んできた猪木氏。そんな彼の選んだ新たな“道”が騒動を招いている。
「これまでの猪木さんなら、『バカヤロー!』と一喝して終わりの話でしょう。今回の騒動では“猪木さんらしさ”がまったく感じられない。失礼ですが小さくまとまってしまったな、という印象です」
そう言ってため息をつくのは、アントニオ猪木の娘婿・サイモン・ケリー猪木氏(43)だ。サイモン氏は猪木氏が元妻で女優の倍賞美津子(70)との間にもうけた娘の夫で、現在は猪木氏が設立したプロレス・格闘技団体IGF(イノキ・ゲノム・フェデレーション)の取締役を務める。
「サイモン氏は2000年、当時猪木が筆頭株主だった新日本プロレスに入社すると、2005年に社長に就任。“猪木の右腕”として団体を支えた。その後、ともに新日を飛び出し、2007年に猪木がIGFを旗揚げした際も支えた。婿舅の関係を超えた“ゴールデンコンビ”として知られる」(プロレス誌記者)
ところが今、そのIGFをめぐって猪木氏とサイモン氏の間で“お家騒動”が起こっている。