ドラマ放送から40年。日本は高齢化が進み、高齢者人口は爆発的に増えた。
「障害者の問題と同じで、世間から認知されるようになったのに、高齢者の置かれた状況も好転していません。社会から無視され、孤独である状況は今も変わっていない。介護される人もする人も、それぞれがやりきれない思いを抱えています。高齢者全体が増えた分、ギリギリまで追い詰められ、『死にたい』と思っている高齢者も増えているのではないでしょうか」
40代の時に「フィクション」として描いた弱者の生きづらさを山田氏は現在、身をもって体験している。
※週刊ポスト2017年9月1日号