スポーツ

相撲好き女子、九月場所優勝の日馬富士をとにかく大絶賛

横綱としての責任を果たした日馬富士(写真:共同通信社)

 相撲ブームが沸騰している。「謎のスー女」こと相撲女子の尾崎しのぶ氏が、相撲コラムを週刊ポストで執筆中。今回は、一人横綱となった九月場所で見事に優勝した日馬富士について尾崎氏が綴る。

 * * *
 銀座・日動画廊に日馬富士の絵画展を見に行った。山の絵が多かった。夜半の深い青だったり、日の出の瞬間の赤だったり。九月の日馬富士の心は何色だったのだろう。

 猛烈な相撲人気の中心である稀勢の里が怪我に倒れ、白鵬が復活した五月、七月場所について八角理事長は「四人いても実質は一人横綱」と発言した。日馬富士は十一勝していて、横綱としての責任は果たしているのではないか。

 八角理事長はひどいことを言うものだな、と思ったが、優勝した白鵬を評価するのは仕方ないのか、とも思った。その「一人横綱」のタスキが九月場所、白鵬の休場により日馬富士の胴体に飛んできて仰天してしまった。

 七月場所の宇良戦。日馬富士は低い立ち合いから突き放そうとしたのだが、さらに低く立った宇良に右腕を手繰られ敗れた。鋭さと低さ、二つの点で完全に株を奪われてしまった。しかし、若手の挑戦から逃げることなく堂々と受けて立った日馬富士は立派だと思った。気高く潔く、美学が見える。やはり「内容はさておき勝つ事が大事」という横綱の方がいいとは思えない。

 入門して間もないころ、安治川部屋のみんなで海に行った。そこで安馬(現日馬富士)は溺れかけたのだそうだ。周囲からの「泳げないんだったら無理するな」との声を無視しまた海に入り溺れかけ、を繰り返したという。

関連記事

トピックス

モテ男だった火野正平さん(時事通信フォト)
【火野正平さん逝去】4年前「不倫の作法」を尋ねた記者に「それ俺に聞くの!?」 その場にいた娘たちは爆笑した
週刊ポスト
三笠宮妃百合子さま(時事通信フォト)
百合子さま逝去で“三笠宮家当主”をめぐる議論再燃か 喪主を務める彬子さまと母・信子さまと間には深い溝
女性セブン
氷川きよしが紅白に出場するのは24回目(産経新聞社)
「胸中の先生と常に一緒なのです」氷川きよしが初めて告白した“幼少期のいじめ体験”と“池田大作氏一周忌への思い”
女性セブン
多くのドラマや映画で活躍する俳優の菅田将暉
菅田将暉の七光りやコネではない!「けんと」「新樹」弟2人が快進撃を見せる必然
NEWSポストセブン
公益通報されていた世耕弘成・前党参院幹事長(時事通信フォト)
【スクープ】世耕弘成氏、自らが理事長を務める近畿大学で公益通報されていた 教職員組合が「大学を自身の政治活動に利用、私物化している」と告発
週刊ポスト
阪神西宮駅前の演説もすさまじい人だかりだった(11月4日)
「立花さんのYouTubeでテレビのウソがわかった」「メディアは一切信用しない」兵庫県知事選、斎藤元彦氏の応援団に“1か月密着取材” 見えてきた勝利の背景
週刊ポスト
田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
「SUNTORYドリンクスマイルBAR」
《忘年会シーズンにこそ適正飲酒を》サントリーの新たな取り組み 自分に合った “飲み“の楽しさの発見につながる「ドリンク スマイル」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
NEWSポストセブン