櫛渕:踏み絵によるリベラル派の排除が問題になりましたが、私は一度、メディアに出た排除リストに載っていましたからね。首相経験者とか大物議員の名前が並ぶ最後に私の名前が載っていました。
宮崎:2015年の安保法制投票も棄権していた若狭(勝)さんのほうが、よっぽどリベラルなのに。櫛渕さんより全然リベラル(笑い)。
櫛渕:そうなんだ(笑い)。そもそもリベラルって自由主義の意味でしょ。
宮崎:排除リストとか、どこから出た話なのかわからないんですよね。党内抗争の中でリークされた面があるんだと思うけど。
多ケ谷:結局、内ゲバだと思いますよ。民進党の内部分裂で、民進に残った参議院の人たちが暗躍した部分もあったと思う。後ろから撃つような行動はよくない。
宮崎:民進党との合流は、政権奪取のため小異を捨てた臨時の大同盟だったのに、それをぶち壊しにした。安倍政権を倒すために集まったが、結局一体として動けずに瓦解した。関ヶ原の西軍みたいなものです。反徳川としてはまとまったが、実際に戦になったら総大将の毛利輝元は(大坂)城から出てこない。小早川秀秋とはちょっと違うけれども、途中で立憲民主党がこっち陣営から出てきて内部から瓦解したわけです。でも、総大将はやはり小池さんしか考えられなかった。
多ケ谷:安倍さんに勝てる顔は誰かといったら、結局、小池さんしか浮かばないんですよ。
櫛渕:国民もうねりは求めていたはずです。だから、どこかの時点で、もし小池さんの中に“希望が野望に変わる”瞬間があったとすれば、それは国民にとって残念だったなと思います。