また、団塊の世代より20年くらい下の人たちは、1980年代のバブル景気を謳歌したり、その余韻に浸っていたりした世代である。すべてが右肩上がりで円高の恩恵もあり、海外旅行や高級ブランド品などを満喫していた。いま40代後半~50代前半になっている彼らは、すでに守りに入り、何とか逃げ切ろうとしている。
そして、その下の就職氷河期以降の世代は、バブル崩壊による低成長時代が産み落とした「物欲・出世欲喪失世代」である。彼らは給料がいっこうに上がらないこともあって、休日もスマホ片手に家に引きこもる金のかからないライフスタイルを選択せざるを得ないという一面もあるのだろう。
※週刊ポスト2018年1月1・5日号