また、1人の記者(選考人)が最大7人まで名前を書ける制度が、“大人の事情”が入り込む余地を生む。
「候補リストに載るのは15年間と期限が区切られているので、“今年ダメだと殿堂入りを逃す”という人は、名前を書きたくなる。あと、キャンプイン前の1月はネタもなく、『該当者なし』は避けたい。NPB側もそんな記者心理を分かってか、候補者リストを『前年の得票数が多かった順』にしている。そうすると、なんとなく4人目あたり以降はリストの上のほうから選んでしまう(苦笑)。先輩記者も『多くの名前を書け』とプレッシャーをかけてきますしね」(同前)
※週刊ポスト2018年2月2日号