さすが“チャイナマネー”だけあって、撮影のスケールが違う。牧場付きの別荘で福山が殺し屋集団に襲撃されるシーンがあるのだが、「岡山県にある山を切り開いて造成し、実際に牧場と別荘を作って撮影した」(前出・映画関係者)というから恐れ入る。
「ジョン・ウー監督は、“高倉さんの映画のように緊迫したシーンを撮影するため、実弾を使いたい”と言っていたそうです」(前出・映画関係者)
さすがに日本での撮影で「実弾」は無理だったが、そうした緊張感が、福山を変えたようだ。映画評論家の前田有一さんは、今作が福山にとって俳優としての大きなステップアップになったと語る。
「昔はどんな役にも“福山雅治というキャラクターが演じている”感じがありました。でも、今回は“福山らしさ”を残しつつ、歌手でもアイドルでもない、映画俳優らしい存在感のある演技を見せています。今後も、世界で活躍する映画監督が主演として福山を使いたくなるような演技だったと思います」
※女性セブン2018年3月8日号