──親も楽しめる学校選びというのも新鮮ですね。
Lママ:育児全般ですが、お母さんが楽しめることって大切だと思います。この子のために、ああしなきゃ、こうしなきゃと自分を縛りつけたら、苦しくなってしまいますから。現在は教育という部分では、学校を信頼してお任せしているので、私が口を出すことはまったくありません。日本の学校教育もいい部分がたくさんあるので、これはあくまで我が家の場合という感じですが…。Laraは語学という部分はクリアできているので、どこに行っても友達を作れるのはいいですよね。あと、人は人、自分は自分という環境のせいか、他人と自分を比べたり、人を羨ましがったりしないのもよかったと思います。
──最後に、育児で気をつけていることはありますか?
Lママ:この子が18歳になったとき、今からは自分の好きなことを学ぶんだと、学ぶことを楽しめる人になっていることが、私の子育てお手伝いのゴールだと考えています。なので、子供の頃のような好奇心をいっぱい持ち続けられるように、親があえてあれこれ手を出さないようにしています。いい意味でほったらかす、というか(笑)。自由に好きなことをしている時間が、今のLaraを作ったのではないでしょうか?
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Laraを起用した『ベビーブック』編集長代理の河内紫秀さんはこう語る。
「イラストがとってもおしゃれなので、けっこうオトナな感じの子なのかな、と思いつつ会ってみると、実際のLaraちゃんは、ピュアでファンシー、むしろ子どもらしさ満開の、いい意味で普通の女の子。そのギャップが面白くて、ますます興味がわきました。Laraちゃんが育った背景もまた類を見ないほど魅力的です。その全てを含めて読者のママやパパに紹介していけたら、なにか子育てに対する新しい視点を提供できるんじゃないかと感じました」
語学という面では早くから教育を取り入れつつ、絵など子供が好きなことはおおらかに見守る。将棋の藤井聡太、小説家デビューを果たした鈴木るりかなどのスーパー・ティーンエージャーが今、話題になっているが、このLaraもまた、親が人生のコアとなる大切な部分に道筋を立て、あとは本人の自由を尊重することで、才能を開花させたようだ。