◆セカンドオピニオンに否定的
いまかかっている医師とは別の医師に意見を求めるセカンドオピニオンへの理解は、すでに広く浸透している。にもかかわらず、患者からセカンドオピニオンを切り出されるのを嫌がる医師もいる。
「高齢の医師の場合、研修医時代などにセカンドオピニオンについて学んでいないため、正しく理解していないケースがある。むしろ、“自分の診断に異を唱える邪魔な存在”という認識ですらあるかもしれません。
もっと問題なのは、そうした医師が、患者さんに“セカンドオピニオンを言い出しにくい雰囲気”をつくっているケースです」(内山医師)
セカンドオピニオンを求める際には、主治医から他の医師に「診療情報提供書」という患者の病状などを書いた書類を出してもらわなければならない。しかし、理解がない医師は、患者に専門的な医学用語を連発し、いかに自身の診断が正しいものでセカンドオピニオンの必要がないかを説く。そうなると患者は何も言えなくなる。
◆「心配しなくても大丈夫ですよ」と言う
内山医師が続ける。