リストの薬剤には、すでに添付文書で高齢者への慎重な投与を求める記載があるものも多く、製薬会社側は「今回の発表を受けてのコメントは控える」(催眠鎮静薬「マイスリー」などの販売元であるアステラス製薬広報部)といった反応だが、患者に見えるかたちでリスト化された意味は小さくない。前出・高瀬氏はこう話す。
「高齢者は消化器をはじめ臓器の機能が少しずつ衰える中、若い頃とは違った薬の処方が必要になる。注意すべき点は一人ひとりの健康状態によって変わってくるので、年齢を重ねた人ほど医師と相談して、適切な服用を心がけてもらいたい」
※週刊ポスト2018年3月16日号