新卒でサラリーマンとして会社に入り、その後、結婚して家族を持ち、マイホームを買う──こうした人生を当たり前のように目指している人に、堀江貴文氏は疑問を呈する。それは親との関わり方についてもいえることだという。
堀江氏が最新刊『属さない勇気』で解説している、働き方や生き方の未来についての新たな提言を短期集中連載。第4回は、持ち家や家族、結婚、親との関わり方などについて解説する。
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サラリーマンは他人との比較が目につきやすい。出世や年収などで、自分と周りとの格差が明確にされてしまう。会社の方から「数字は関係なく君そのものが必要だ」と言われれば安心できるだろうけど、まず言われることはない。比較の中で優位を取るのが、手っ取り早い安心を得られる方法だ。
だから嫉妬やねたみ、足の引っ張り合いが横行して、社内政治が渦巻いていく。
結婚も、自分から進んで伴侶を持ちたい気持ちになる人は案外、少ないのではないか。同僚が次々に結婚していくのを見ているうちに、「自分もそろそろしなければ」と勝手に思い込んでしまう。結婚の有無は本来、仕事や出世、年収にはまったく関係ないはずなのに。
結婚願望は、周りと自分を比べてしまう悪弊の一つだ。私にとっては、ぶっちゃけ家族なんかいなくても、仕事も人生もまったく問題ないのだが……まあ、家族こそが一番の宝物だという人もいるだろう。