ライフ

堀江貴文氏「田舎に暮らすITリテラシーの低い親は最悪」

好きなことをやる覚悟があればいい(堀江貴文・著/『属さない勇気』より)


 でも、家を買うのは、どうなんだろう? カネに困っているサラリーマンでも「30代になったら、結婚したら、子どもができたら自分の家を持ちたい」という人は、けっこういる。

 家があれば安泰、まったくの幻想だ。同僚が家を買ったり、上司に勧められたりするから、自分もその気になってしまうパターンが多い。しかも、経済的にみても、少子化や人口減少の影響で、不動産価値は長期的には下がるかもしれない。

 何より、数十年間も健康でローンを払っていける確証はまったくない。なのに数千万円単位の借金をして家を建てるなんて、私に言わせれば自殺行為だ。そういう相当にヤバイリスクは平気で取れるのだから、サラリーマンとは不思議な生き物だ。

◆親子の情愛は、信用を保証できるものではない

 自分と他人を比べる、他人と同じように生きる、でも他人より評価されなくてはいけない……。そんな矛盾した常識に、多くのサラリーマンが洗脳されている。

 会社とは、社員が勝手に自分と同僚とを比較し、社畜として生きるしかないように仕向ける環境が、悪い意味で整っている場所なのだ。

 社員の協調性は伝統だとか、組織力を上げるためには大事だとか、理由づけする人もいる。でも実際は、単なる「惰性の遺産」だ。隣に座っている社員と同じように仕事する利点を、理屈立てて答えられる人はまずいない。

 自分の好きなことをやる覚悟があればいいのだ。協調性なんか無視して、やりたいことを好きなようにやっていく。それだけで十分だ。

 親は、決して子を裏切らない。一生、わが子を助けてくれる存在という価値観も同様だ。私の解釈では、親ほど信用ならない人種はいない。古い価値観や常識で頭が固まっていて、間違った情報に振り回されている。

 特に田舎に暮らすITリテラシーの低い親は最悪だ。主な情報源はテレビ。新聞に書いてあることが全部、真実だと思い込んでいる。大企業に就職しろだの、結婚しろだのと、短絡的にまくし立てる。彼らの頭で考える指摘や判断は、害悪になることが少なくない。

関連キーワード

関連記事

トピックス

田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
暴力団幹部たちが熱心に取り組む若見えの工夫 ネイルサロンに通い、にんにく注射も 「プラセンタ注射はみんな打ってる」
NEWSポストセブン
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
宇宙飛行士で京都大学大学院総合生存学館(思修館)特定教授の土井隆雄氏
《アポロ11号月面着陸から55年》宇宙飛行士・土井隆雄さんが語る、人類が再び月を目指す意義 「地球の外に活動領域を広げていくことは、人類の進歩にとって必然」
週刊ポスト
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン