8歳から師事するコーチとの師弟関係を解消し、羽生結弦(23)と同じブライアン・オーサーコーチの指導を受ける──。平昌五輪フィギュアスケート女子銀メダルのエフゲニア・メドベージェワ(18、ロシア)が7日に発表した決断はフィギュア関係者を驚かせたが、日本の羽生ファンにも激震が走った。
〈羽生君に近づかないで!〉〈羽生さんとメドベちゃんが結婚するんじゃないか〉──そんな悲鳴にも似た投稿がネット上にはあふれているのだ。
エキシビションでセーラームーンのコスプレ姿を披露するなど日本びいきで知られるメドベージェワは、羽生のファンであることを公言してきた。度々、インスタグラムに羽生との2ショット写真を載せることで、ファンをヤキモキさせる存在でもあったという。
「確かにエキシビションの練習で同じリンクにいる際に、メドベージェワが羽生からずっと目を離さないことがあったのを覚えています。4月末に彼女が羽生との2ショット写真をインスタから削除するという意味深な行動を取っていたことも、憶測に拍車をかけた」(フィギュア担当記者)
ただ、オーサーコーチ率いるカナダ・トロントのクリケットクラブに練習拠点を移すという決断は、簡単なものではなかったはずだとベテラン記者は話す。
「日本の選手では当たり前ですが、ロシアの代表選手が海外のコーチに師事した前例はほぼ皆無です。メドベージェワの選択は今まで守ってくれたロシア連盟の後ろ盾を失うようなもので、今後の代表選考にも影響するとみられる“茨の道”。生半可な覚悟ではできない決断です。有力視された五輪の金メダルを同門のアリーナ・ザギトワ(15)が獲ったことの影響はあるでしょう。4年後の北京五輪を目指すメドベージェワは、“使い捨て”と揶揄されるほど選手生命の短いロシアの指導法へのレジスタンスを試みているのではないか」