ライフ

スマホ奴隷にならないために── 行動パターンを意識

諏訪中央病院名誉院長の鎌田實医師

 iPhoneが2007年に米国で発売され、すでに10年以上が経っている。日本でもスマートフォンの普及率は急速に上昇し、2016年時点で71.8%にのぼる。性別、年齢問わずスマホを手に画面に見入る姿が珍しくなくなったが、一方で依存症も確認されるなど問題も出てきた。諏訪中央病院名誉院長の鎌田實医師が、スマホの奴隷にならない行動パターンについて考えた。

 * * *
 スマートフォンを片時も手放せないスマホ依存症が増えている。運転中や歩きスマホはもってのほかだが、食事しながら、勉強しながらスマホを操作する人はよく見かける。トイレや風呂場に持っていったり、セックス中にもスマホを手放せない人がいるというから驚きだ。オンラインゲームや動画、SNS……止めたくても止められない状態に陥っているのだ。

 スマホやインターネットの普及は、ぼくたちの生活を楽しく、便利にしているが、負の影響も大きい。厚生労働省研究班の2013年の調査では、ネット依存とみられる中高生は51万8000人と推計されている。男性6.4%、女性9.9%が、ネット依存が疑われる「病的な使用」をしているという。

 ネット依存の傾向は若い世代ほど高い。日本、米国、イギリス、フランス、韓国、シンガポールの6か国での国際比較でも、10~20代の若者に依存傾向が強いことが共通していた(総務省2014年調査)。

 ネットゲームでは、「ネトゲ廃人」といわれる重症者も生み出している。韓国ではなんと86時間ぶっとおしでゲームをした24歳の男性が死亡した。長時間、同じ姿勢でゲームを続けたため、エコノミークラス症候群が起こったのだ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン