「紀州のドン・ファン」と呼ばれた実業家・野崎幸助氏(享年77)が急逝、遺体からは致死量を超える覚醒剤成分が見つかり、警察が捜査に乗り出す事態となっている。
5月30日に営まれた告別式の参列者は通夜よりもさらに少ない20人ほど。今年2月に野崎氏と結婚した55歳年下の妻・Sさんは喪服を着ていたが、足元はグレーのハイヒール。真っ赤な口紅にマスカラをつけ、手鏡で頻繁にメイクの確認をしていた。
「本日はお忙しい中、故人のために参列してくださりありがとうございました。また、生前は故人がご厚情を賜りありがとうございました。これからも、故人と変わらず、ご指導ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます」と参列者が驚くほど短い喪主挨拶を淡々と行なったSさん。
「挨拶前には近くにいた従業員に挨拶のメモを見せながら、『コレなんて読むの?』と聞いていました。誰かに作ってもらった文章だったのでしょうか」(参列者)
さらにこんな話も。
「告別式の前にSさんが『東京に帰りたい』と言い出したので、会社の従業員が『葬式も終わっていないのに、何言ってるの!』と怒ったそうです」(野崎氏の知人)
Sさんの実家は北海道・札幌市にある。在宅中の父親に話を聞こうとしたが、顔を横に振って、「なんだかよくわかんないから」というばかりだった。隣に住むSさんの祖母は、怪訝な表情でこう話す。