ショウガのサプリや濃縮粒などを摂取する場合には注意が必要だ。『買ってはいけない健康食品 買ってもいい健康食品』(だいわ文庫)の著者で、科学ジャーナリストの渡辺雄二氏はこう指摘する。
「こうした症状は、ショウガの主成分であるギンゲロールとデヒドロジンゲロンによる独特の辛味、加熱によって生じるショウガオールやジンゲロンが粘膜を刺激するため、過剰摂取すると不快感をもよおすからだと考えられます」
データベースでは、「過剰摂取」というのが一つのキーワードとなっている。この「過剰」の基準について、国立健康・栄養研究所の食品保健機能研究部担当者はこう説明する。
「国立健康・栄養研究所で使っている『過剰摂取』の定義は、“普通の食品として食した際に、当該の成分を摂取する量を超えた時”になります。例えば“しじみ100個分”と謳ったオルニチン含有の健康食品を食した際、1日3粒というメーカーによる目安量を飲んだだけで普段の食事で口にする“しじみの味噌汁”などで摂るオルニチン摂取量を超えるケースもあります。
これがただちに有害事象につながるというわけではありませんが、定義上、普通の食品として摂取する量を超えているので過剰摂取とみなされます」